証券アナリスト2次試験は出題範囲がとてつもなく広いので、分厚いテキストのどこを覚えればいいかわからない、効率的に暗記をしたいと考える方も多いと思います。
以下の勉強ノートは、私が証券アナリストの試験勉強をしていた当時、最重要論点(頻出論点)についてまとめたものです。
対象範囲は、「市場と経済の分析」です。
実際に私はこのノートを使って、試験前の勉強を行い、合格することができました。
「経済」は的を絞りづらく、対策をしようと思うとキリがない科目なので、特に効率的な勉強を意識したいところです。
今回、このノートを無料公開させて頂きますので、試験勉強中の皆様は是非活用して頂けると幸いです。皆様のお役に立てれば嬉しいです。
当時、TACのテキスト等で確認した上で作成したものですが、正確性の保証は致しかねます。
1. 全般
<テキスト版(コピペ用)>
・減価償却費=固定資本減耗
・GDP には費用である「賃金」や「借入金の利払い」も含まれる
・賃金/国民所得(NI)を「労働分配率」
・フィッシャー方程式:実質利子率=名目利子率-予想インフレ率
・ゼロ下限考慮⇒LM 曲線側が金利0の線で水平になる
・テイラールール:貨幣供給量ではなく、政策金利(名目利子率)を変化させる金融政策ルール
政策金利=定数+α×インフレ率+β×GDP ギャップ
※α、βはともに正で、この値が大きいほど経済のぶれに対して積極的に金利を上昇させる
・インフレーションターゲティング:インフレ目標を決めて行う政策
利点:インフレ期待に直接働きかけ、物価の安定を図ることができる
デメ:目標数値の妥当性に難あり
・ポートフォリオバランスアプローチ:国債残高の累積、財政赤字の増大⇒信用リスク増大⇒円安、国債価格下落
・金融緩和、当初(2013)の操作目標:マネタリーベース
2016 年の操作目標:短期金利、長期金利
2. 金融政策の効果
<テキスト版(コピペ用)>
①時間軸効果:量的緩和政策継続のコミット(フォワードガイダンス)により、量的緩和が継続するとの市場の期待を高め、短期金利の低下とともに中長期金利を低位安定させる効果(長期金利低下により設備投資増も)
※純粋期待仮説:現在の長期金利は現在の短期金利と将来の短期金利予測値の幾何平均によって決まる
②ポートフォリオリバランス効果:量的緩和によって金融機関に安全資産が積み上がることとなるため、収益機会を求めてよりリスクのある資産への投資を積極化させる効果
③期待効果:予想物価上昇率の上昇により、実質金利を低下させ、設備投資額等の増加をもたらす効果
例:短期金利の上昇により景気後退すると、将来の短期金利の下落が予想され、現在の長期金利を下落させる
3. 金利
<テキスト版(コピペ用)>
・購買力平価説:レート=物価円/物価ドル
・金利平価:円金利-ドル金利=(将来レート予想値 - 現在レート)/現在レート
※レートの動きを説明するときは将来のレート予想値ではなく、現在レートの目線で回答
例:「円金利-ドル金利」が低下⇒現在レートは大きくなる(円安)。なお、このような場合でも円高になっている場合は、将来レート予想値が小さくなっている(円高)ことが考えられる。
※「建て」が付いたほうが分子(邦貨建て:円/ドルマルクのドラクマ建て:ドラクマ/マルク)
※通貨の結合⇒レート固定
4. 国際
<テキスト版(コピペ用)>
・海外資金不足拡大⇒日本の経常収支黒字拡大⇒金融収支黒字拡大(対外純資産増)
・増税⇒家計貯蓄減⇒資金余剰減
・増税⇒税収増⇒資金不足減