証券アナリスト資格は転職に有利?

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証券アナリスト試験を受験しようと考えている人にとって、転職に有利かどうかはモチベーションの面で重要なポイントでしょう。

そこで本記事では、証券アナリスト資格保有者の転職について調査しました。

証券アナリスト資格とは

CMA(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)資格
公益社団法人 日本証券アナリスト協会が実施する試験に合格することで取得できる資格です。

第1回の試験は1978年とその歴史は古く金融業界では抜群の知名度を誇ります。

企業財務、金融商品、ファイナンス理論といった幅広い知識を習得したことを証明することができますが、あくまでも民間資格(※)です。
そのため、医師や薬剤師のように就業にあたり資格を持っていることが必須と言う性質の資格ではありません

※民間資格
民間団体等が自由に設定できる資格を指す。
当該分野において一定の水準に達していることを証明することができる場合もあるが、必ずしも就労のため必要となるものではない。

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証券アナ資格保有者にはどんな求人がある?

証券アナリスト資格保有者には、どのような企業からどのような業務内容の求人があるのでしょうか?
実際に転職サイトで調査しました。(調査日:2022年2月5日)

求人内容を実際に見ていきましょう。

金融系コンサル
<業務内容>
機関投資家に対する資産運用コンサルティング

<応募資格>
必須要件:証券アナリスト資格金融業界での実務経験
歓迎要件:英語力

信託銀行
<業務内容>
有価証券のレンディング業務

<応募資格>
必須要件:運用業務経験
歓迎要件:証券アナリスト資格、TOEICスコア650以上

生命保険会社
<業務内容>
資産運用バックオフィス業務

<応募資格>
必須要件:金融機関の資産運用部門バックオフィスや経理部等における金融商品会計の実務経験
歓迎要件:証券アナリスト資格保有者、簿記2級、IFRSの実務経験、TOEICスコア600点以上

メガバンク
<業務内容>
プロジェクトファイナンス

<応募資格>
必須要件:関連資格の実務経験
歓迎要件:証券アナリスト資格、TOEICスコア850点以上

地方銀行
<業務内容>
有価証券企画、運用、リスク管理に関する業務等

<応募資格>
必須要件:有価証券企画、運用、リスク管理に関する業務経験
歓迎要件:証券アナリスト資格保有者、金融機関での業務経験

・地方銀行
<業務内容>
投資信託のインデックス運用担当

<応募資格>
必須要件:金融機関での運用経験
歓迎要件:証券アナリスト資格、ビジネスレベルの英会話



証券アナリスト資格保有者の転職のイメージは湧いたでしょうか?

上記は一例ですが、証券アナリスト関連の求人を出している企業はいずれも金融系です。

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求人内容からわかること

証券アナリスト資格の保有を必須要件にしている企業は、証券アナリスト業務の求人全体の約1割程度でした。
証券アナリスト資格の保有が全く考慮されないわけではありませんが、それよりも「実務経験」が証券アナリスト業務に関するすべての求人で共通して必須要件となっています。
転職は即戦力が求められますので、資格よりも経験が重視される傾向にあります。

しかし、持っていると望ましい「歓迎要件」としてはほぼすべての企業が証券アナリスト資格を挙げていました

また、一概には言えませんが、大手企業になるほど資格保有を必須条件としている傾向にあるようです。


そのため、金融業界において一定の実務経験を有する方が、大手への転職を希望する場合は証券アナリスト資格を保有していた方が有利といえそうです。

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証券アナリスト資格保有のメリット

以上の調査結果を踏まえて証券アナリスト資格保有のメリットをまとめました。

・同じような条件の人と比較した際のアドバンテージになる

・一定の知識を有していることを客観的に証明できる

・資格取得に向けて計画的に努力できることをアピールできる

証券アナリスト資格の取得は金融業界で働く方には大きなメリットがあります。
詳細はこちらの記事でご確認ください。

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結論

結論から言うと、転職において証券アナリスト資格は無いよりは持っていた方が有利です。
しかし、活かせる業界は金融系と限定的です。
また、基本的にはほとんどの企業が、転職においては資格よりも経験を重視しています。
そのため、証券アナリスト資格を持つ未経験者よりも、証券アナリスト資格を持たない経験者の方が転職活動においては有利です。
つまり、証券アナリスト資格は転職に直結する資格ではなく、あくまでもアピールポイントのひとつということがわかりました。

しかし、金融業界での実務経験がある人にとっては、就職や転職、昇進などの場面において「同じような条件の人が揃った時にアドバンテージになり得る」というメリットであることがわかりました。

こんな人は要注意

「何らかの資格を持っている方が転職に有利だろう」という漠然とした気持ちで証券アナリスト試験を受験するのはオススメできません

証券アナリスト試験に合格するには、かなりの勉強時間と費用を要します。

転職を希望する企業がどんな人材を求めているのか、実際の業務ではどういったスキルが要求されているのか、よく情報収集したうえで必要な資格を取得しましょう

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